会長挨拶

ごあいさつ

一般社団法人大阪市淀川区医師会
会長  小川彦一郎
 淀川区は交通の便が良く、人の往来が多く商業の盛んな街です。人口も17万8千人と大阪市では2番目に多い区になります。淀川区医師会は昭和50年、大阪市の行政区再編成にともない、旧東淀川区医師会から淀川区医師会として誕生し、平成25年4月から一般社団法人として活動しています。

 当区医師会の会員は約260名であり、約150の診療所と7つの病院があり、医師会員は住民の皆様とともに国民皆保険制度を堅持し、健康で安全・安心な生活を支えていくことを使命とし活動しています。日々の診療はもとより、行政機関や各種関係団体と協力し、予防接種事業、各種健診事業、休日急病診療所への出務、学校医活動、産業医活動など医療・保健に関する事業に積極的に取り組んでいます。

 また淀川区医師会は市内で唯一の医師会立看護専門学校を運営しています。開校以来55年間に約6000名の看護師・准看護師を送り出し、多くの医療機関で地域医療に貢献してくれているものと確信しています。この伝統ある看護専門学校を守っていくことも医師会としての大きな使命と考えています。

 「病院から在宅へ」の施策が進められる中、「在宅医療・介護連携推進事業」「認知症初期集中支援事業」等に参加し、介護関連との多職種協働を推進するともに、医師会独自でも訪問看護ステーションの充実、ケアプランセンター設立など医療と介護の連携に取り組んでいます。「重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続ける」ためには専門職による多職種連携だけでなく、住民の皆様との日頃からの意思疎通が最も大切であると実感しています。

 超高齢化社会の進展、生活様式が多様化する中、「かかりつけ医」として住民の皆様の個々の状況に合わせた、オーダーメイドの医療を提供することが私ども診療所の医師の務めと考えています。

 地域に貢献し、信頼していただける医師会を目指して、活動を続けていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い申しあげます。

令和4年6月