淀川区医師会ケアプランセンター

ケアプランセンターとは

医療と介護の両方が必要となっても、住み慣れた自宅で自分らしい暮らしを続けられるよう医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される体制の確立を目指しています。ご相談は淀川区医師会ケアプランセンターまでご連絡ください。介護認定にかかる申請の代行業務も行っています。
  • 相談に応じてサービスを提供する他の機関との連絡調整を行います。
  • 要介護認定の申請を代わって行います。
  • ご利用者様の心身状況に応じた適切なサービスの計画を作成します。

在宅医療とは

「医師や看護師などが、みなさんのご自宅に訪問して、診察や治療を行うこと」です。在宅医療は大きく二つに分けて”訪問診療”と”往診”があります。下の図でわかりやすく説明します。
訪問診療

通院が困難で、かつ継続的な診療が必要な患者さんに、定期的・計画的に医師がご自宅を訪問し診療します。通常は月2回程度の頻度で定期的に訪問し、診療・治療・薬の処方・療養上の相談、指導などを行います。

往  診

急な病状変化(発熱など)に対し訪問診療とは別に、患者さんやご家族からの要請に基づき不定期に行われる在宅医療です。

【往診の例】熱が出たので、診察に来てほしい。

在宅療養生活の例(アルツハイマー型認知症の場合)

認知症とは、いろいろな原因で認知機能が低下し、様々な生活のしづらさが現れる状態を指します。その人がその人らしく生活できるよう、周囲の人は本人の尊厳を大切に接していくことが重要です。
1.認知症の疑い(軽度認知障害)

もの忘れが増えたり、趣味や社会的出来事に対する興味や関心が低下したり、感情が不安定になり、ささいなことで怒ったりするようになります。 しかし地域や家族の一員として、生きがいを持った生活を送ることができます。

2.軽度認知症

約束を忘れてしまったり、探しものが増えたり、新たに体験したことを忘れてしまうことが増えたりします。 しかし早期に診断を受け、周囲の理解と適切な支援を受けることで心安らかな生活を送ることができます。

3.中等度認知症

着替えや食事がうまくできない、自宅が分からなくなるなど、身の回りのことができなくなり手助けや介護が必要になります。日常的には、適切な介護サービスを利用することで、地域や自宅で安心した生活を送ることができます。

4..重度認知症

表情が乏しくなり、意思表示も難しくなります。食事や入浴などの介護サービスを受けながらの生活になります。これまで大切にしてきた趣味や嗜好が尊重されたケアを受けることで穏やかな生活を送ることができます。

介護保険サービス

介護が必要になっても高齢者が地域で安心して暮らしていけることを目指すとともに、いつまでも自立した生活が送れるよう支援する保険制度です。

65歳以上で介護が必要と認められた方

40~64歳で介護保険の対象となる病気が原因で介護が必要と認められた方
(脳卒中や末期がんなど加齢による心身の変化に伴う16の特定疾病)

ケアマネージャー
(介護支援専門員)を決めましょう
ケアマネージャーは利用者であるみなさん自身で選ぶことができ、心身の状態にあった様々なサービスが利用できるようにケアプランの作成やサービス事業者との連絡調整、要介護認定の申請の代行などを行ってくれます。

また、ご自身の意思で担当者や事業者を変更することもできます。その場合は高齢者相談センターや介護保険課に相談しましょう。
ケアプランってどんなもの?
ケアプランとは、必要な介護サービスの種類や内容を定めた介護サービスの利用計画のことです。ケアプランは、利用者や家族の心身の状況や生活の環境などを状況確認(アセスメント)した上で作成します。下の表は、ケアプランの例を表したものです。
午前の予定 訪問
介護
訪問
看護
訪問
入浴
訪問
看護
訪問
介護
訪問
看護
午後の予定 訪問
診察
訪問
介護
訪問
入浴

介護保険サービスの種類について

介護保険サービスには、自宅で受けるものや、通所や短期入所により受けるものなど、様々な種類があります。ここでは、自宅で療養生活を送るとき、「どういった場面」では「どのようなサービスが利用できるのか」について説明します。 在宅療養生活を安心・安全に送りたいとき

介護保険サービスには、自宅で受けるものや、通所や短期入所により受けるものなど、様々な種類があります。ここでは、自宅で療養生活を送るとき、「どういった場面」では「どのようなサービスが利用できるのか」について説明します。

福祉用具貸与
自立した生活を送るため、車椅子や電動ベッド、床ずれ防止マット、歩行器などの、各種福祉用具を借りることができるサービスです。
特定福祉用具購入費支給
便座や特殊尿器、入浴補助用具、簡易浴槽などに関して、購入費が支給されます。
居宅介護住宅改修
ご自宅の手すりの取り付けや段差の解消、洋式便器等への取り替えなど、生活環境を整えるための小規模な住宅改修に対し、上限20万円まで住宅改修費が支給されます。
自宅での介護が必要となったとき

ケアのスタッフが自宅に訪問し、自宅で看護・介護・リハビリテーションが受けられるサービスをご紹介します。

訪問介護
ホームヘルパーが定期的に自宅を訪問し、食事や掃除、洗濯、買い物(生活援助)、排せつや入浴の介助(身体介護)を行うサービスです。研修を受けたホームヘルパーが痰の吸引などを行ったりすることも可能です。また、体調が急変したとき、転倒などがあったときの緊急訪問対応も行っています。
訪問入浴介護
移動入浴車などで訪問し、自宅で入浴の介助を行うサービスです。身体が思うように動かせない方や、寝たきりの方が安心して入浴ができるよう、看護師と介護士が血圧や体温を把握しながら安全に入浴を介助します。
訪問リハビリテーション
一人で出かけることができなくなった、着替えの時に姿勢を保つことができなくなった、むせがひどくて食事が楽しめなくなった、自分自身の健康に自信を持つことができなくなったなどを、リハビリの専門職が自宅に伺って、「できる」に変えるお手伝いをします。なお、サービスの利用には、かかりつけ医の診断と指示書が必要になります。
気分をリフレッシュしたいとき

本人が気分をリフレッシュしたいときや、ご家族の負担軽減を図りたいときに利用できるサービスをご紹介します。いずれのサービスも、ご自宅からサービスセンターまでの送迎サービスを行っています。

通所介護(デイサービス)
デイサービスセンターで、食事や入浴などの日常生活上の支援、生活機能向上のための機能訓練、口腔機能向上サービスなどを日帰りで受けることができます。また、他の利用者の方と触れ合いながら、生活機能向上を目的としたグループ活動や、レクリエーションなど趣味活動を行うこともできます。
通所リハビリテーション
心身機能および生活機能の維持・回復、日常生活の自立などを目的として、介護老人保健施設や病院・診療所などで必要な機能訓練(リハビリテーション)を受けることができるサービスです。また、日帰りの機能訓練を中心に食事・入浴などの日常生活上の支援も行っています。
家族の介護負担を軽減したいとき

献身的な日々の介護にも、時には休息が必要です。短期間(数日~1か月)施設に宿泊することで、家族の介護疲れも解消できる、そんなサービスをご紹介します。

ショートステイ(短期入所生活介護/短期入所療養介護)
ショートステイは、短期間(数日~1か月)施設に宿泊しながら日常生活上の介護を受けられるサービスです。受け入れを行う施設の種類によって、「短期入所生活介護」と「短期入所療養介護」の二つのサービスに分かれます。
短期入所生活介護
特別養護老人ホームなどに短期間入所し、入浴・排せつ・食事の介護等の日常生活の世話や機能訓練などのサービスを受けることができます。
短期入所療養介護
療養が必要な方が、介護老人保健施設や介護療養型医療施設などに短期間入所し、看護、医学的管理の下における介護、機能訓練その他の必要な医療や日常生活の世話などのサービスを受けることができます。
自宅での生活が困難と感じたとき

特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設は、いずれも介護保険に位置づけられた施設で、介護保険三施設と呼ばれています。自宅での療養生活が難しいと感じたときに利用できる、自宅以外の療養場所をご紹介します。

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
常に介護が必要で、自宅では介護が困難な方が入所対象となる施設。食事や入浴などの日常生活の介護や、健康管理を受けられます。
介護老人保健施設
病状が安定し、リハビリに重点を置いた介護が必要な方が対象となる施設。医学的な管理の下での介護や看護、リハビリが受けられます。
介護療養型医療施設
病院での治療後、病状は安定しているものの、長期間にわたって療養が必要な方が対象となる施設。介護体制の整った病院で、医療や看護などを受けます。
安心して療養生活を送るために

ひとりぐらしの方や、家族が日中または夜間就業で不在となる方向けの見守りサービスをご紹介します。

定期巡回・随時対応型訪問介護看護
24時間の介護・看護の定期訪問に加え、緊急の際もオペレーターが24時間対応し、訪問介護スタッフと訪問看護師チームが連携を取りながら、自宅を訪問して介護・看護サービスを提供します。
夜間対応型訪問介護
①夜間に定期的にご自宅を巡回して行う訪問介護、②緊急の際の通報に応じて随時対応する訪問介護を組み合わせたサービスです。
認知症の方が安心して療養生活を送るために
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
認知症の方を対象にした専門的なケア(介護・機能訓練など)を提供するサービスです。利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、少人数で共同生活を行います。家庭的な環境と地域住民との交流のもと、一人ひとりの有する能力に応じて、入浴や食事、排せつなどの日常生活上の支援や、機能訓練などのサービスが受けられます。
認知症対応型通所介護
認知症の方が、食事や入浴などの介護や支援、機能訓練(リハビリテーション)を日帰りで受けることができる、認知症対応型のデイサービスです。
小規模多機能型居宅介護
通所介護(デイサービス)・訪問介護(ホームヘルプ)・ショートステイの三つの機能を一つの事業所で受けることができるサービスです。心身の状況や希望に応じて24時間365日サービスが利用できます。通い・訪問・宿泊のいずれのサービスを利用されても、いつも顔なじみの職員がケアを行うので安心です。

所在地

淀川区医師会ケアプランセンター
〒532-0023 大阪市淀川区十三東1丁目11番26号4階
TEL. 06-6889-8855
受付時間 (月曜~金曜)9:00~17:00時 (土曜)9:00~12:00